その他

テレビ時代劇でも映画でもないけど時代劇なものの紹介です。マンガとゲーム中心になるかな。
時代小説は数がありすぎるのと、管理人がほとんど読まないため、あえてあげません。
(物書きなのにそれでいいのか!?)
ジャンル関係なしの五十音順です。

一閃!電光石火丸
 飛鷹ゆうきの短編集@に収められたマンガで、タイトルにもなっている。週刊少年ジャンプ増刊に掲載されたもので、全部で三話。
 無類の女好きの剣士、電光石火丸(すごい名前)が主人公。実は公儀隠密の彼。愛犬、韋駄天と共に、かわいい女の子を救うため、体を張って
事件解決に奔走する。
 作者は、週刊少年ジャンプ本誌に連載された、現代超能力ものだったデビュー作の『タイムウォーカー零』を、途中から時代劇にしてしまったほど
の、時代劇好き。その作者が渾身を込めて描いた作品です。
 前作で培った、コミカルなノリと、アクション、それにちょっと足されたオカルト色も健在。コメディテレビ時代劇好きにこそ読んでほしい作品です。
 コミックスには、書き下ろしおまけマンガと、同じノリで主人公が少年の『あらしが行く!』も掲載。お買い得です! その後、超美形絵師が主人公の『江
戸浮世絵風雲録』も描いているんだけど、コミックス化されないのかしら? (05.9.27)

 
大奥
 白泉社より出ている、よしながふみのマンガです。「男女逆転大奥」の方が名の通りがよいかもしれません。第10回文化庁メディア芸術祭漫画部
門優秀賞を受賞。2010年には実写で映画化もされ、さらに有名に。むちゃな設定を頑張って映像化したと感じました。
 三代将軍徳川家光の時代、関東の山村で原因不明の疫病が流行り出した。若い男だけがかかり、致死率の高いその疫病は、天然痘に似た症
状のため赤面疱瘡と呼ばれ、瞬く間に日本中に広がり、男の人口は女の四分の一となってしまう。当然、今までの制度では国が成り立たず、生き
延びた男子は子種を持つ宝として大切にされ、労働のすべてを女が担うようになる。武家社会も例外ではなく、女子が男名を名乗り家を継ぐことに
なっていく。それは将軍家も同じで、女将軍が立ったのち、大奥に侍るのは見目麗しい男たちとなった。
 いわゆる数々の大奥の物語を、男女逆転で描いていく大河漫画なのですが、これがなかなか、ただ奇をてらっただけに終わりません。人の心情
を描くのがうまい作者のこと、それぞれのキャラクターたちの心理描写が見事で、話が非常に面白く、男性も楽しめること請け合いです。歴史事件
もうまく拾って絡めてあるので、詳しい方は「男女逆転だとこういう風になるのか」と、より楽しめます。
 また、もともと美男子を描くのに長けた作者なので、そもそもの楽しみどころである美しい男がわんさか出てくるところも、期待を裏切りません。き
れいな男性が好きなら、読んで損はなしです。
 大奥の名にふさわしく、コミックスは荘厳な作りです。現在第六巻まで刊行されてます。(10.10.28)


鬼武者
 現在正統派シリーズでは3まで出ている人気アクションゲーム。正統派はプレステ2ですが、Xboxでも出てます。カプコン制作。
 3D画面で主人公を操って幻魔(妖怪みたいなもん)を刀でザックザック斬っていく爽快感が売り。テニスのラケットで水飲み場をバッサリするCM
を見た方も多いのでは? ほんとあのまんまのバッサリ感です。
 ようするにゲーム内容は同社の『ハイオハザード』の刀版みたいな感じです。でも自動的に敵の方を向いてくれたり、刀なので銃の残り弾数気に
したりしないでいい分、初心者にも親切で、気持ちいいです。
 なぜか1作目の主人公、明智左馬介(光秀の甥設定)を金城武が演じてます。悪くはないけど、普通に作ったキャラクターではダメだったんでしょ
うか?
 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれているので、お子様にはおすすめしません。(05.7.11)

 
風光る
 月刊flowers(フラワーズ)で連載中の渡辺多恵子の新撰組マンガ。
 女子の身でありながら、父兄の仇を討つために剣術を覚えたくて、男に化けて新撰組に入隊した神谷清三郎こと富永セイ。しかし、そこで出会っ
た沖田総司に恋をして、彼の一番近くで戦いためにひたすら女であることを隠して修行に励む。
 こう書くと、少女マンガだし、「おいおい男の世界の新撰組に夢を抱くのも大概にしろ!」と思われるかもしれませんが、どうしてこれがなかなか、
しっかりしているのです。
 まず作者が、新撰組のことはもちろん、当時の装束やら風俗やらめちゃくちゃ調べて描いています。新撰組のコアなファンの方でも、時代考証に
うるさい方でも、納得されることを保証します。特に集団生活の中で女の身を隠す方便については、ほんとに気を使って描かれているので、納得で
きるはず。
 沖田総司を始めとする新撰組隊員たちも、きちんと重い使命を背負った男たちとして受け止めた上で、人間らしく好意的に描かれてます。一方で
セイは悲壮なほど、本物の男よりも男らしく一生懸命に描かれていて、好感が持て、応援したくなります。
 絵柄もどっちかと言うと少年漫画のアニメ絵のようなタッチなので、男性でも拒否感なく読めます。新撰組と幕末の風俗に詳しくなれる作品です。
新撰組好きな方にも、詳しく知りたい方にもぜひ。(05.9.18)

 

 スパイクとアクワイアがタッグを組んで作った、3D時代劇アクションアドベンチャーゲーム。01年にプレステ2で発売されました。
 ストーリーは、明治10年、三つの勢力がぶつかり合う寂れた峠を、一人の侍が通りかかったとこから始まります。この侍が主人公・プレーヤー自
身です。
 このゲームのすごいところは、圧倒的な自由度と、遊び要素満載な作り込み。仲間を裏切る、戦ってる相手に詫びを入れる、もちろん正義感を貫
き通す、なんでもありです。常にうまくいくとは限りませんが。
 マルチエンディングで、やればやるほどオマケの隠し要素が現れます。中には『無限の住人』ファン必見のすごい裏技も!
 難易度はシビア。一つしかセーブできない上に、ロードするとセーブデータが消されるので、いざというときにリセットはできません。とはいえ、簡
単モードもあるので初心者でも頑張ればクリアは可能です。
 暴力シーンやグロテスクな表現が含まれているので、お子様にはおすすめしません。(05.8.10)

 
サムライスピリッツ
 漢字で書くと『侍魂』。93年夏の稼動以降、現在まで続いている格闘ゲームのシリーズです。SNK(現・SNKプレイモア)制作。
『武士道トハ死ヌコトト見ツケタリ 修羅道トハ倒スコトト見ツケタリ 我、悪鬼羅刹トナリテ 目ノ前ノ敵スベテヲ…    斬る!!』のOPがどれだけ
かっこよかったことか!
 今でこそ、いろいろな武器格闘ゲームがありますが、初代は格闘ゲーム初の刀バトルと言われていました。
『侍』と銘打ってはいますが、登場キャラクターは侍に限らず、忍者に異国の剣士に巫女(!)にと、バラエティーに飛んでます。シリーズを経るごと
に妖怪なんかも出てきて。
 各キャラクターの背景やストーリーもしっかりしてるので、キャラクターにはまる方も多いです。
 当時はテレビCMもやってたので、興味ない方でも知っている方も多いのでは?
 発売当初は家庭用の移植はネオジオかネオジオCDのみだったのですが、現在ではほとんどのタイトルがプレステに移植されてるので手に入り
やすいかと。
 暴力シーンが入ってるので、お子様にはおすすめしません。(05.7.11)   

 
SAMURAI7
 かの黒澤明監督の『七人の侍』原作のアニメ。
 宇宙大戦後の世界で、野伏りの圧制に苦しむある村の農民たちは、サムライを雇って守ってもらおうと考える。彼らは代表を立て、街に協力して
くれるサムライを探しに行くのだが…。
 宇宙とか言うと「時代劇じゃない!」と言われそうですが、圧制を強いる高位の者と、武力に物言わして勝手をする中間層、そして無力な(戦うこと
をしない)虐げられた農民という図式は、まさしく時代劇そのもの。武士道の考え方も健在。
 集まったサムライたちも、大戦で負けて死に場所を求める武将や、すべてにおいて発展途上だけど心意気だけはだれにも負けない若侍、危険を
求める侍に、単純バカと、一癖も二癖もある者ばかり。彼らの出会いや協力するようになる経緯の人間ドラマも楽しめます。
 しかしなんといっても圧巻は、巨大ロボットに刀だけで立ち向かうアクションシーン! 実写では絶対できない迫力と爽快感が味わえます!(05.11.
17)

 
侍戦隊シンケンジャー
 天下御免のサムライヒーロー、ここに見参! ネタなどではなく、テレビ朝日系列で放送された、れっきとしたスーパー戦隊シリーズ33作品目で
す。制作はもちろん東映。
 何百年もの昔から、隙間を通って現れては人間を襲っていた外道衆。そんなやつらと戦い、人々を守ってきたのが、志葉家の殿と、それに仕え
る侍たちからなるシンケンジャー。鍛え上げられた武芸と、文字の力・モヂカラで、外道衆たちを一蹴する。
 レッドである志葉丈瑠は、他の色のシンケンジャーから「殿」と呼ばれており、主従関係があり、彼らの世話をするのは黒子たち。衣装や武器は
侍がモチーフ。また、漢字もモチーフとなっていて、ショドウォンという携帯電話と筆が一体になった道具で、火・水・天・木・土それぞれの使用する
力に対応した漢字を書き、変身する。
 これだけ時代劇調に仕上げてあるだけあって、侍の苦悩、家を守ることに絡む最終回近くは大人向けとしか思えないまさかの驚きストーリー展開
で、非常に見応えがありました。
 敵の外道衆も、欲望を高め過ぎたために外道に落ちたというだけあって、キャラが際立っていました。特に人を斬ることに魅入られた元は侍の腑
破十蔵と、恋人に裏切られその恨みで外道に落ちた薄皮太夫は、時代劇から抜け出てきたような背景で、大人でも十分に見応えある話の展開を
見せてくれました。
 戦隊ものとしては異色でしたが、東映のいままでの積み重ねを融合させた作品だと思います。(10.4.6)

 公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/shinken/index.html


NEW侍タイムスリッパー
 幕末の侍が現代にタイムスリップ。現れた先は時代劇の撮影所でした。侍は「斬られ役」として第二の人生を歩み始めます。
単館上映で始まった自主製作映画なのですが、口コミで良さが広まって、あれよあれよという間に大手配給会社が付いて、わずか一か月ほどで
100館を超える全国拡大上映へとなった、異例のタイムスリップ映画です。
 スタッフ10名ほどの自主製作映画とは思えないクオリティの高さ。それもそのはず、資金難などの理由で頓挫しかけた制作に協力をしてくれたの
は、京都東映撮影所。その理由が、「脚本がオモロイからなんとかしてやりたい」というもの。このくだりは、公式サイトのントロダクションに
書いてあるのですが、文章が面白いので、それだけでも読む価値ありです。そして読むと映画も見たくなる、すばらしいイントロダクションです。
 その面白い脚本、侍が現代に来るというタイムスリップものの面白さに、時代劇映画製作ものという古くは『鎌田行進曲』のような面白さ、
さらに時代劇、歴史ものとしての面白さも加えて、コメディ部分もありつつ人間ドラマもしっかり押さえた多方面の面白さをぎゅぎゅっと
詰め込んだ本当に秀作です。
 しかし良いのは脚本だけではないのです。主演を務めた山口馬木也がまた、たたずまいは侍そのもので、殺陣もめちゃくちゃうまい。
そして殺陣に演技をのせるというすごい演技力を見せてくれています。この主人公の高坂新左衛門がまた、会津藩氏らしくつつましやかで、
純朴で、めちゃくちゃいい人。すごく応援したくなる魅力的な人物なのです。他の登場人物も、ヒロインの沙倉ゆうのはかわいいし、有名でなくて
も演技力高く、いい味を出してくる役者ばかり。しかもすごく層が厚く、自主製作とは思えないレベルです。
 とにかく全編、時代劇への愛があふれた作品。殺陣、特ににクライマックスでは、息をするのも忘れるほど、本当に素晴らしく、
伝説の斬られ役・福本清三へのリスペクトがふんだんに散りばめられています。時代劇好き、東映撮影所好きならクスッと笑える小ネタも盛りだくさん。 すべての時代劇好き、福本清三ファンに全力でおすすめする宝物のような映画です。(24.9.17)
 公式サイト https://www.samutai.net/


時代劇マガジン
 02年の冬より刊行された時代劇専門の雑誌。発売は年四回で一冊1200円。時代劇人気もここまで来たか、といった感じです。
 内容はやはりテレビ時代劇と映画がメインで、俳優や監督のインタビュー等がカラーページを占めてます。が、DVDはもちろん、サントラやフィギ
ュアの発売情報まで載ってる、まさに時代劇オール情報誌であります。時代劇ファンなら読んでおいて損はなし。(05.7.11)
 という管理人、知ったのが少し遅かった上に、当時、雑誌を読む暇もないほど忙しかったため、vol2までしか読んでません。行きつけの本屋にバックナンバー見つけちゃったものだ
から、読めてから買えばいいやのお気楽状態。そのうち追いつきますって(笑)
 05年頃より不定期発行になっています。

 
時代村
 日光江戸村、登別伊達時代村、伊勢・安土桃山時代村(元・伊勢戦国時代村)、加賀百万石時代村の四村からなる時代村グループ。(今もそう
呼ぶのかは未確認ですが、経営は一緒の会社)
 四村それぞれに特徴はあれど、共通する魅力はなんと言っても、中の施設はもちろん、従業員まで全員(みやげ物店のおばちゃんも、事務所の
事務員さんも!)その時代の装束をしていること。ちゃんとそれっぽい言葉で話し掛けてくれるし、本当にその時代にタイムスリップしたような気分
が味わえます!
 そしてもう一つの特徴は、生の舞台。芝居小屋や、遊郭、奉行所(外見はその建物だけど、中に入ると一番前に舞台がある)、それぞれの建物
に則した演劇を、一日数回、生でやってくれるのです!屋外で突然始まる芝居もリアルで迫力たっぷり!
 日光江戸村は20年の歴史を持つ老舗。建物もいい感じに使い込まれてます。名前は日光ですが、場所は鬼怒川です。
 登別伊達時代村は行ったことがないので、すいません。
 伊勢・安土桃山時代村は遠くから見える派手な安土城がトレードマーク。もちろん入れます。忍者が多いのも特徴。あと、今もあるのかは分かり
ませんが、『籠バス』なるものがあって大いに笑わしてもらいました。ベースは普通の路線パスなのですが、中の装飾(特に日よけが絶品!)と外の
塗装が牛車(たぶん大名籠とかのつもりなんだろうけど、色調が牛車)ぽくて、不思議乗り物に仕上がってます。
 加賀百万石時代村はこじんまりとしてますが、その分すごいアットホームでサービス精神旺盛。歩いていて声掛けられた回数もダントツでした。ど
っぷり漬かるならここです。
 どの時代村も満喫するには一日かかってしまいますので、朝から夕方まで時間を取ることをおすすめします。チケットもフリーパスがおすすめで
す。
「ニャンまげに飛びつこう♪」でおなじみのニャンまげも健在!ただしいきなり飛びついてはダメなんだそう。ひ弱なニャンまげもいるそうなので、事
前に声をかけてあげてください、とのこと(笑)。(05.11.25)

 
スローな武士にしてくれ〜京都 撮影所ラプソディ〜
 ある日、京都にある撮影所に、NHKから最新技術を使って、熟練のスタッフでパイロット番組を撮ってほしいと依頼の電話がかかってくる。
スター俳優を使うとお金がかかるという理由で主役に抜擢されたのが、大部屋俳優のシゲちゃんこと村田茂雄(内野聖陽)。このシゲちゃん、
二万回斬られた男の異名を持ち、殺陣はピカイチなのだが、実はセリフが壊滅的に下手。それでもハイスピードカメラを使ったスーパースロー映像
ならセリフもないだろうと。
 そしてNHKから最新撮影機器と一緒にやってきた技術ラボの主任・田所新之助(柄本佑)は、帰国子女なのにばりばりの時代劇オタク。
彼の希望で、新選組の近藤勇を主役にしたオムニバスドラマの撮影が始まる…。
 2019年3月にBSプレミアム、2020年3月にNHK総合で放送された、時代劇制作コメディドラマ。作中では京映撮影所という名前になっていますが、
舞台は東映撮影所そのまんま。スーパースローに、ドローン、ワイヤーアクションまで使った撮影シーンに完成映像。里見浩太朗が本人役で出演して
いる一方で、シゲちゃんの妻で、大部屋俳優たちのマドンナの元アクション女優に水野美紀(もちろんキレッキレのアクションシーンあり)、
シゲちゃんに嫉妬する大部屋俳優仲間に中村獅童と出演者も豪華。撮影スタッフ役では、撮影所所長に伊武雅刀、監督に石橋蓮司、熟年カメラ
マンに本田博太郎と、往年の時代劇で活躍した方ばかり。東映作品なので本物の二万回斬られた男・福本清三や峰蘭太郎も出演。時代劇あるある
をふんだんに使いつつ、熟年の技と最新機器の融合をコメディ調に、本気で作られた、時代劇好きにはたまらないコメディドラマです。(20.5.24)
 
戦国鍋TV
「なんとなく歴史が学べそうな映像でお送りする戦国鍋テレビ」のキャッチフレーズで始まる、主に戦国時代の歴史ネタに特化したバラエティー番組。
チバテレから放送が始まり、2011年からサンテレビでも放送されました。(2019年から再放送も開始)
 30分番組で、だいたい三本のネタで構成。戦国武将のヤンキードラマや、采配(越後の虎モデル)などを売るテレビショッピング、戦国武将
の絵描き歌など、いろいろなネタがありましたが、特に面白く、長寿コーナーなのが、「MUSIC TONIGHT」と、「戦国武将がよく来るキャバク
ラ」の二つでした。
「MUSIC TONIGHT」は、マンスリーピックアップのコーナーに、「七本槍」(一昔前のジャニーズみたいなキラキラした衣装を着ている)
や「兵衛’z」(きれいな顔で小さい声の茶髪と、サングラスに短パンの二人)などのどこかで見たような恰好をした歴史上の人物たちの歌手グルー
プが出てきて、司会者とのトークのあと歌を歌うという、よくある歌番組を模したネタ。しかしこの七本槍の七人がダンスを踊りながら歌う
『シズガダケの七本槍』といい、兵衛’zの竹中半兵衛と黒田官兵衛が歌うロックといい、それぞれの人物が分かる歌詞を、元ネタを彷彿させる
メロディーにのせて歌う曲は、元ネタを越えるのではないかというほどの出来で、ファンになること間違いなし。
 また「戦国武将がよく来るキャバクラ」は、「活躍のわりに名前が知られていない戦国武将がよく来るというキャバクラ」という設定で、戦国武将
そのままの人物が現代のキャバクラを客として訪れ、レイナという売れっ子キャパ嬢に自慢話をするというネタ。しかしこのレイナさん、めちゃくちゃ
かわいいのですが、歴史の知識が全然ない上に人の話を覚えないのに話を盛り上げる相槌を打つのがうまく(しかもかわいいから許せる)、自慢話
は適当にあしらわれてしまいます。この戦国武将を演じたのが、斎藤工や松尾諭など、のちにブレイクするや俳優が多く、それが見どころのひとつ
でもあります。
 その他、若手のきれいな顔の俳優や、劇団の役者などもたくさん出ていて、歴史ネタばかりの、歴史好きにはたまらないバラエティー番組です。地
元の放送局で放送された時には、ぜひ。歴史好きならニヤニヤしたり、笑い転げること間違いなしです。(19.5.7)
 
 公式サイト http://www.tvk-yokohama.com/sengokunabe-tv/

 
たとえ火の中…
 週間少年ジャンプ90年の25号に掲載された、岩泉舞の読切りマンガ。ジャンプコミックス『七つの海 岩泉舞短編集1』に収録。集英社発行。
 鎌倉時代を舞台に、三浦家と鬼をちょこっと絡めたストーリー。ですが、メインはちょっと拗ねた少年・放助と、不幸な尼僧の少女・命蓮の淡い恋
物語。かなりかわいそうな話なのですが、放助の芯の強さと命蓮の持ち前の明るさに救われます。
 ちょっと不思議と、少年の成長を組み合わせた話の得意な作者の作品の中でも、特に光る一品だと思います。透明感のある、かわいい絵柄も、
全体のほんわかした雰囲気にぴったりです。(05.8.25)

 
新版 丹下左膳
 米良仁(別名・白井影二。こっちのほうがある道の人には有名かもしれない、と本人が申しておりました)のマンガ。原案・巨椋修。03年12月25
日、リイド社より発行。SPコミックス。
 ご存知、片目片腕のヒーロー・丹下左膳。とにかく強い! 悪人どもをバッタバッタと斬り伏せる手腕はちゃんと再現されてます。しかしそれだけじ
ゃない。作者があとがきで人間性を前面に出そうとしたと言うだけだけあって、強い中にも男の美学があって、これがまた、かっこいいのです。そし
てそんな左膳にお藤は惚れて、ちょび安もなついている。彼らは家族で、仲良く描かれています。
 一巻のみですが、カバーに和紙っぽい紙を使う等、装丁も凝ってます。絶版になったそうですが、今ならまだ手に入りやすいはず。(05.8.24)

 
東映太秦映画村
 東映作品のほとんどがここで作られる、見学して遊べる撮影所。今や一般人が中に入れる撮影所ってここだけじゃないでしょうか?
 中に入ってはじめに目に付くのが、綱を渡る忍者さん。よくできてるんですが、実は機械仕掛けの人形です。端まで渡り終えると、後ろ向きに戻っ
てくるおちゃめさんです。
 東映映画に詳しい方には映画文化館がお勧め。白黒から90年代までずらりと勢ぞろいしてます。
 ヒーロー大好きなお子様とお兄様方には、スーパーヒーローランド。ゴレンジャーから本物の衣装がずらり。懐かしくてドキドキです。もちろん仮面
ライダーもいますよ。
 そしてその先には、江戸の町が広がってます。いつも時代劇の中で見かける街角が、そこにもここにも。平日で運がよければ、本物の撮影が見
れることも。確証が欲しいときは、前日の夕方5時以降に電話で問い合わせれば、明日の撮影スケジュールを教えてもらえます。
 本物とは別に、撮影ショーや、殺陣ショーもやってますので、一日遊べること請け合いです。サイン会などのイベントもたくさん、詳細は公式HPで
確認してください。
 閉園が17時(冬場は16時)とテーマパークにしては早く閉まるので、朝から行くことをお勧めします。お盆のみ、ナイター営業(夕方から入ると料金
も安い)してることがありますが、見れるところが限られてるので、物足りないかも。(05.8.21)
    公式HP http://www.toei-eigamura.com/

 
猫侍
 99年にHUMANから発売されたプレイステーションのゲーム。
 主人公は猫又族の剣客・十兵衛。猫又といっても妖怪ではなく、人語を操ることのでき、二本足で歩ける猫たちのこと。彼らは独自の組織を作
り、首都も持っている。ただし、普段は転化の術を使っており、人間からは普通の猫にしか見えない。この十兵衛を通してプレイヤーは、安永三年
の江戸の深川で4月から9月までを過ごすことになる。
 江戸に住む様々な猫又たちとの交流や、人間たちの生活を覗き見たり、はたまた過去に秘密のある十兵衛を狙ってくる刺客たちと戦ったり。プ
レイヤーの行動一つで150以上のイベントが起こるマルチシナリオ。ディスク三枚に分けられたシナリオは、何度でも楽しめるボリュームです。
「本格時代劇アドベンチャー」と銘打つだけあって、時代考証もばっちり。
 ものすごくリアルな動きをする会話シーンでの映像は、かわいい猫を想像していると、一瞬ひるむリアルさですが、大丈夫、すぐに慣れます。
 猫、江戸深川、時代劇、剣客、どれか一つでも好きなものがあれば、ぜったい生涯のゲームと思えるようになる名作。純粋なゲーム好きからはあ
まり評価されなかったゲームですが、今、やっても全然古さを感じない一品、ぜひ、一度お試しを。(05.9.15)

 
バガボンド
 井上雄彦のあまりに有名な宮本武蔵のマンガ。原作は吉川英治の『宮本武蔵』。講談社のモーニングで連載中。
『スラムダンク』で名を馳せた作者。その上手い絵を、今度は筆で、一筆入魂。剣豪マンガにふさわしい、荒々しい絵柄に心を打たれます。
 細かいストーリーよりも、とにかく強さを求めた武蔵の心理と生き様を描く。そのストレートな表現は、歴史漫画や時代劇漫画というより、まさに剣
豪漫画という呼び名がぴったりの一作。文字は少ないですが、そこから読み取れるものは本当に多いはず。
 絵が上手いのに美形キャラがほとんど出てこないので、美形好きの女性にはちょっと物足りないかも知れませんが、佐々木小次郎が後半、赤ち
ゃんから主人公として描かれている部分もありますので、ぜひ。
 話題作の名に恥じない、悪鬼と呼ばれたこともある荒ぶる剣豪・宮本武蔵の描き方では天下一品のマンガです。(05.9.22)

 
バジリスク 甲賀忍法帖
 原作・山田風太郎の『甲賀忍法帖』、漫画・せがわまさきです。全5巻で、講談社アッパーズKCより出てます。その後アニメにもなりました。
 始め、ペラペラッと見たときに、絵がグロテスクで引いたんですが、一度読み始めると、なぜだかかわいく思えてくる不思議な絵柄のマンガです。
特に女の子はかわいさと色っぽさがうまく描かれています。山田風太郎おなじみの、くの一のお色気もたっぷり表現。
 原作に忠実なせいか、わりとストーリーがサクサク進むのが、少しもったいない。どのキャラもいい味出してるので、もっとゆっくり奥まで読みたか
ったです。まあ、ストーリーが10人対10人の忍術比べサバイバルという殺伐とした展開なので、ゆっくりやっては収拾尽かなくなるでしょうが。
 この点、アニメは30分×24話で、書き込みもばっちり。また絵の再現具合も、仕上がりも素晴らしいので、漫画ファンも漫画未読方にもおすすめ
です。
 完全に原作をそのまま、雰囲気も損なわないで漫画化しているので、原作ファンでもすんなり入れると思います。私は漫画→原作の順で読みまし
たが、絵を思い出しながら読んだので、小説でも多い登場人物がごちゃごちゃにならずに読めてよかったです。
 同じ作者の『鬼斬り十蔵』(全四巻・同社)もおすすめです。こちらはストーリーもオリジナル。舞台は同じ時代劇の世界ながら、はるか平安の時代
から続く運命の糸の中で、陰明術やら人外の生き物やらも交えてもがき戦う者たち。バジリスクでもあった純愛の交錯もありで、スケールの大きく
深いです。忍者よりも陰明師や妖怪、刀バトルが好きという方には、こちらの方がおすすめです。
 現在はヤングマガジンにて「Y十M(わいじゅうえむ)〜柳生忍法帖〜」連載中。(06.9.3改稿)

 
花の慶次−雲のかなたに−
 週刊少年ジャンプで90年から93年まで連載されたマンガ。コミックスは全18巻ですが、最近、完全版(徳間書店から)も出た模様。
 原作は隆慶一郎の『一夢庵風流記』。脚本、麻生未央。漫画を原哲夫(『北斗の拳』があまりにも有名)が描いています。
 日本最強で最高のかぶき者、前田慶次。かぶき者とは傾き者からきたとされる言葉で、派手な装束を好み、己の信念を唯一として生きた者のこ
と。この慶次、戦国武将・前田利家の甥でありながら、時の関白・豊臣秀吉からも認められたかぶき者。
 腕っ節の強さはもちろん、肝の据わり方も化物級。だけど美しいものを愛する、風流人。そして子供のような茶目っ気と、風のようなさわやかさを
併せ持つ、色男。その魅力に男も女も惚れること間違いなし!
 日本狭しと、海の外まで縦横無尽に駆け回り、流れる雲のように自由に生きた慶次の活躍を、巨匠・原哲夫が豪華に力強く描き出した作品。原
作のキャラクターの魅力はそのままに、エピソードを増やすような感じで丁寧に描いているので、原作ファンも楽しめること請け合いです。(05.10.4)

 
福本清三
 日本一の、いやいまや世界一の斬られ役の役者。東映の大部屋俳優から始まって、東映の誇る殺陣専門集団・剣会を経て、ハリウッド映画にま
で出演した、無名のヒーロー役者です。
 東映製作の時代劇のチャンバラシーンで、細身の体に濃いシャドウのニヒルな悪人顔、主役に斬られてえびぞりで死んでいく彼の姿は、名前は
知らなくても時代劇好きなら一度は目にしているはずです。
 彼の話を聞き書きにした本、『どこかで誰かが見ていてくれる』と『おちおち死んでられまへん』(ともに、聞き書き・小田豊二、発行・創美社、発売・
集英社)は、彼に興味のある方はもちろん、往年の東映映画の個々の作品の批評本とはまた違う、裏側から見た興味深い内容も入ってますし、ま
た大部屋俳優についても知りたい方にも必読の二冊です。単純に時代劇についても、普通は分からない側面からも書かれていて勉強になります。
 どちらの本も、役からは想像できない彼の人当たりの良い、決しておごらない、柔らかい人柄がよく分かる書き方になっている上、関西弁丸出し
のユーモアに飛んだ内容で、時間を忘れて読める面白い本です。特に、『おちおち〜』の方は、『ラストサムライ』出演時の裏話盛りだくさんで、映画
ファンにもおすすめです。
 現在は東映を定年になっていますが、今までと変わらずに、むしろ有名になった分、表に出ることが多くなって働いておられます。東映太秦映画
村では、彼の主役のショーも時々開催されてます。(詳しい日程は映画村のHPで確認してください)(06.4.20)

 
ペリー荻野
 こんなところに並べて書いちゃっていいんでしょうか? おそらく世界で一人の女流時代劇研究家の方。重々しい肩書きの割に、意外と若くて美
人です。主なお仕事内容は、コラムニストです。時代劇が多いですが、子育てエッセイとかも書いてらっしゃるもよう。
 とにかくこの方の書くものからは時代劇好きのパワーが溢れてます! 強い愛がたっぷりです。研究家ですが、内容は全然堅苦しくありません!
 それどころか、とてもとてもおもしろく書いてあるので、読みながら思わず吹き出してしまうこと多数。すごく笑いのツボを抑えた文章を書くのがうま
いです。
『水戸黄門』とか『暴れん坊将軍』とか、あまり堅くない時代劇がお好みのようで、管理人と好みが一致していることもあり、大ファンで、目標です。
 著書多数。『お侍さん、ありがとう』、『チョンマゲ天国』、『みんなのテレビ時代劇』(共著)等。(05.7.19)

 
まんが水戸黄門
 読んで字のごとく、国民的ヒーロー『水戸黄門』のアニメ。アニメというだけあって、実写の水戸黄門より誇張された、平たく言うとぶっとんだ内容
になっていて、当時はまじめに作られたのでしょうが、どう見てもかなりのネタ物です。
 主役は黄門様と、助さん、格さん。黄門様は、わかりやすく独善的なキャラクターですが、お供の二人がすごいです。助さんは剣の達人で、必殺
技「流星十文字斬り」を持つ、ヒーロー物の主人公のような男前の青年。水戸黄門なのに、必殺技ってのもどうかと思いますが。格さんは、もともと
怪力な上に、黄門様から「力たすき」をもらってさらにパワーアップで超怪力に。それがまたただのたすきにしか見えないころが謎です。途中から、
少年忍者と忍犬や、娘さんも道連れになりますが、残念ながらかげろうお銀やら風車の矢七は出てきません。
 主題歌の「ザ・チャンバラ」がまた昔のヒーロー物っぽい歌で、一度聞いたら頭から離れなくなるメロディーと歌詞です。♪「チャンバ〜ラ、チャン
バ〜ラ、そいつが、男たちの生き様〜」♪と、微妙に水戸黄門と似つかわしくない歌詞が、潔くかっこいいです。
 内容は、普通に黄門様が世直し旅をする話なのですが、一回30分で解決するので、実写の黄門様よりも優秀かも。懲らしめる悪も、代官や商人
だけでなく、バラエティーに富んでますし。でも、時々ちょっとこじつけっぽいのは、ご愛嬌。(06.10.18)

 
無限の住人
 沙村広明のアフタヌーンで連載中の漫画。
 江戸時代を舞台にした殺陣アクション漫画(刀とは違う武器も多数登場するので「チャンパラ」とするのはちょっと違う)なのですが、なんと主人公
は不死身の体を持つ男!
 強いことだけを入隊の条件とし、日本中の道場をまとめ上げようとする剣客集団・逸刀流。彼らに両親を殺され、仇を討つことを誓った娘・凜が、
その用心棒を頼んだ男こそが、不死身の肉体を持つ万次。それぞれの強い想いを秘めた彼らの戦いは、次第に意外な方向へ。
 鉛筆画のような繊細なタッチで、激しいアクションの一瞬を切り取った絵がとてもうまいです。誰にでも受け入れられる絵柄だと思いますが、内容
がそうとうエグいので、苦手な方にはとことんダメだと思われます。少なくても、殺人事件を起こした少年の部屋に、この漫画だけが全巻あったら、
間違いなくこの作品のせいにされると思われる、そんなシーンが多々あります。でも刀を持つことが許されていた時代は、本当にこんな世界もあっ
たんではないでしょうか?
 それぞれの信念に立って戦う多くのキャラクターと、彼らの使う独創的な武器の数々も、魅力の一つです。
 実写化はおそらく無理、されたとしても別物になりそうな気がしますし、アニメ化にしたところであの独特の絵柄タッチが変わってしまいそう、という
ことで貴重な漫画。世間の評価も高く、興味を持たれた方で未読の方は、ぜひとも読んで欲しいと思います。(06.7.15)

 
るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−
 剣客マンガとしては、おそらく史上最も有名な一つだと思われる、和月伸宏が週間少年ジャンプで連載していたマンガ。連載は94年から99年の
五年半、コミックスは全28巻です。アニメやゲームにもなりました。
 内容は説明するまでもないかと思いますが、念のため。舞台は明治11年。廃刀令をのらりくらりとかわして東京に流れ着いた、一人の流浪人・緋
村剣心。お人よしで温厚な性格からは想像できないが、実は幕末の京都で最強を誇った伝説の人斬り・抜刀斎だった。(でも28才)
 明治維新から10年が過ぎても、動乱の時代にしか生きられず、怨恨を残す者たちと剣心の死闘が主なストーリー。話は大まかに三つに分けら
れ、数話完結の助走期間と登場人物の顔見せっぽい1〜6巻。人斬り抜刀斎の後継者とされながらも時代に抹殺され、再度の弱肉強食の国造り
を目指す志々雄真実(ししおまこと)一派との戦いを描く京都編7〜18巻の途中、そして人斬りであった剣心に個人的な深い恨みを持つ雪代縁(ゆ
きしろえにし)との戦いと、剣心の心の闇を描いた人誅編18巻途中〜28巻となっています。
 主人公の剣心が、短身痩躯の上、赤髪(茶髪?)でなおかつ女性のような優男でありながら、性格よく、それでいて剣を抜けば最強というキャラク
ターで、少年マンガでありながら、女性ファンをも多数獲得、絶大な人気マンガになった一因だと思われます。しかし彼だけでなく、赤報隊の生き残
り相楽左之助、元・江戸城御庭番衆の四乃森蒼紫、元・新選組の斎藤一など、過去を持った魅力的なキャラクターたちも多くの固定ファンを得まし
た。敵の一人一人まできちんと作られた、キャラ作りの丁寧さも魅力の一つです。また、彼らの出す技も非常にかっこいいものが多く描かれ、少年
たちの心をわしづかみにしました。
 登場キャラクターが、刀バトルゲーム『サムライスピリッツ』のキャラクターとお互い真似をしたりされたりし、批判されたりもあったのですが、とうと
う作者が正式にゲームの新キャラクターのデザインをしたのは有名な話。またさすがに剣心を実在の人物だと思い込んだ人は少なかったようです
が、作者の造語の「るろうに(流浪人)」が普通に使われたり、逆刃刀や斬馬刀、小太刀などが妙に有名になったりしました。
 幕末の動乱期を生き抜いた者たちを、単純に正義とか悪とかに分けず、また実在の人物も絡めつつも人気のあるメジャーな人物よりも、歴史の
波に消されたようなところからも掘り出し、明治の時代で描いたところに、好感が持て、ストーリーにも深みが出ていると思います。バトルマンガで
ありながら根底に生命がテーマとしてあり、とても良い作品なので、未読の方はぜひ一度読んでみてほしいと思います。またストーリーの派手さ、面
白さから言うと京都編までが一番なのですが、人誅編も剣心というキャラクターを語る上では外せません(暗いですが)。読んでない方は、一度ぐら
いは読んでおいてもいいかと思います。(06.8.24)

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