夏雲あがれ
  石垣佑磨 主演   07年6月7日放送開始   NHK 木曜夜8時から

前回までのあらすじ

第1回「旅立ちのとき」(6月7日)
 ともに過ごしてきた新吾、太郎左、仙之助の三人のうち二人が江戸に発つことになり、仙之助の手料理で三人は、いつも遊んだ草原で別れの宴をする。
 友人二人を見送り、太郎左の跡を継いで師範代となった新吾は、師匠の鉢谷十太夫(堺正章)の病の見舞いに出かける。ところがそこには刺客に襲われている鉢谷が。新吾は無我夢中で鉢谷を助け、逃げた刺客を追って斬り捨てる。初めて人を斬った新吾に、鉢谷は、「軽率に人を斬ってはならぬ。人を斬る者は、いつかは自分に返ってくる」と諌める。
 実は藩では、お家騒動が起きようとしていた。藩主・吉長(長谷川哲夫)は、飢饉の折に上役の給金を減らして農民に分け与えた立派な君主。だがそのことを叔父の
蟠竜公(竜雷太)は恨んでおり、江戸に出たとたんに乱心した吉長の嫡男・篤之介君(南圭介)に代わって、次男を跡取にして、自分が後継人になろうと画策。吉長が信頼を寄せる鉢谷を消そうとしたのだった。
 一方、江戸に到着した太郎左と仙之助は、藩主の側室おようの方付き女中をしている太郎左の妹・弥生(黒川芽以)と会い、下屋敷に案内される。仙之助と弥生は、お互い一目惚れ。
 明日から稽古漬けの毎日が待っている太郎左は、仙之助が諌めるのも聞かず、憧れの吉原へと繰り出す。そこで花魁・関屋(森口瑤子)に岡惚れした太郎左は、彼女に絡んでいた旗本・天野重蔵(青木伸輔)を殴ってしまう。そのことが原因で謹慎となった太郎左は御前試合に出場できなくなる。
 国にいる新吾の元に、至急太郎左に代わって江戸に来るようにと命が下る。鉢谷は江戸に行く新吾に大事な手紙を託す。出立した新吾に、さっそく手紙を狙った刺客が襲い掛かる。その新吾を助けに、藩主の隠密・白十組(市瀬秀和)が現れる。

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